カリオストロの城 | エンターブラウジング -enterbrowsing-

カリオストロの城

金曜ロードショーで観ました。

やっぱ最高。
ほんとすごい。

水の表現、風の表現、感情の表現。
絵がうまいとかそういうことではなくて表現の仕方がうまい。
むしろ描いてない。描かないことで表現してる。
宮崎駿初監督作品にしてもう、アニメーション映画の表現は確立している。


冒頭のカーチェイスも、この映画ならでは。
あのシーンは実写にはできない、アニメだけのもの。
アニメで撮る意味が感じられる。

ルパンが壁を走るシーンもそう。
あれを実写でワイヤーを使って撮ることもできるけど、
それは嘘くさい。

ルパンは別に超人でも忍者でもないけど、壁を走ることができる。
勢いで。
そういう勢いが自然で、気持ちいい。
そういうのがアニメーションらしい表現力だと僕は思うし、
撮影コストがかけられない日本の映画システムで、
世界に太刀打ちできる日本の力だと思う。


公開は1979年。
同じ年に機動戦士ガンダムも放映されていて、
すごい年だったんだなぁと思う。